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ピックアップヘリ・ドクターヘリ

君津中央病院でのドクターヘリに対する応援,およびピックアップ方式による
千葉市消防局救急ヘリコプターの運用について

ドクターヘリの利点は,なにより現場近くに医師および看護師が派遣されることにより,治療開始までの時間が大幅に短縮されることです.そして最寄りの二次救急病院ではなく,より高度な医療を提供することのできる三次救急病院に極めて短時間で搬送可能であることも大きな利点です.
平成20年,我々の関連病院である君津中央病院に,千葉県2機目のドクターヘリが配備されました.千葉大学の全面協力という形でスタートし,4日に一回程度当部のスタッフがヘリドクターとして応援に出かけています.この3年間の搬送件数はすでに1000件を越えており,今後も更に活躍することが期待されています.

これに対し,千葉市ではこれまで市内47ヶ所に緊急離発着場を設け,救急ヘリコプター(以下救急ヘリ)による重症救急患者の救急搬送体制を独自に確立してきました.しかし千葉市救急ヘリには医療スタッフの同乗はなく単なる搬送手段に過ぎなかったため,あまり活用されていませんでした.一方,新棟の完成によって屋上ヘリポートが使えるようになった当院は,ヘリコプターのアクセスが極めて容易です.また同時に千葉市の中央に位置するといった地の利を有しています.さらに君津中央病院のドクターヘリ事業の応援を行っていることから,スタッフはヘリコプター搭乗および現場での活動経験が豊富です.このため,当院救急科と千葉市消防局との間で協議を重ね,医療スタッフピックアップ方式による救急搬送を開始することになりました.平成23年2月1日より暫定運用が,同年12月1日より本運用が開始されています.
基地病院のヘリ担当医師がそのまま乗り込むドクターヘリと比べると,ピックアップ方式のため現場到着まで少し余分な時間がかかります.この時間を短縮するため,運用方法としてはドクターヘリのように現場から救急隊が要請するのではなく,119番通報の時点で救急車と同時に千葉市消防ヘリが出動します.ヘリはまず当院に向かい,当院の救急科医師および看護師をピックアップし,その後救急現場近くの緊急離着陸場に向かいます.今のところ千葉市内でかつ当院及び千葉県救急医療センターを中心とした半径5㎞圏外をピックアップ方式の対応地域としていますが,多数傷病者や救出が困難な症例などでは千葉市全域を対象としています.高エネルギー外傷の重症外傷例や目撃のある心室細動症例など,これまで数例がピックアップ方式で搬送されています.
当部は今後もピックアップ方式による救急ヘリや君津ドクターヘリでの活動を通して,ヘリを活用した救急医療体制の確立に貢献していきます.

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