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災害医療に関する活動

2011年3月11日,東日本大震災により未曾有の甚大な被害が日本を揺るがしました.被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます.

今回の震災により,改めて日頃からの災害対策の重要性が認識され,当院でもより一層力をいれています.以下に,当院は災害拠点病院であり,災害医療に対する主な活動と救急科・集中治療部の果たす役割について述べます.

Disaster Medical Assistance Team (DMAT)・医療救護班

DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており災害派遣医療チームDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれます.従来の医療救護班との違いは,大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場において急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持つ点,専門的な訓練を受けている医療チームである点などがあります.

千葉大学医学部附属病院では救急科・集中治療部を中心とした医師,看護師,事務調整員で構成される日本DMAT隊を3隊有しています.東日本大震災には3回出動し,引き続きのべ8班の医療救護班の被災地派遣にも協力しています.

院内災害対策

災害発生時には救急科・集中治療部の織田教授が千葉大学医学部附属病院の災害対策本部長を兼任し,災害時の院内活動を指揮しています.例えば災害対策本部活動の支援,院内発生の重症患者治療,院外からの被災傷病者収容の指揮,一次トリアージエリアや赤エリアでの活動などがこれにあたります.また災害予防委員会と連携し,災害対策マニュアルの作成,防災訓練の計画・実施にも取り組んでいます.

災害発生時は平時以上に多忙となりますが,勤務調整により各個人の休息や,家庭内の対応を行えるようにも配慮しています.

成田空港における災害訓練

新東京国際空港(成田空港)は千葉県成田市に位置します.周辺地域医師会および成田赤十字病院を中心に成田空港における災害訓練(航空機事故消火救難総合訓練)が毎年行われております.千葉大学医学部附属病院救急科・集中治療部も訓練に参加しております.最近では千葉市消防ヘリを用いた参集を想定した訓練も行っています.

エマルゴ・トレーニング

エマルゴとはスウェーデンで開発された災害机上訓練システムです.エマルゴ・トレーニングでは災害や事故の現場だけでなく,個々の負傷者の状況に至るまでそれぞれのミニチュアなどを使って詳細に設定し,個々の負傷者に対する応急救護活動,搬送活動,医療機関への受け入れ等をシミュレーションするものです.千葉市消防局や周辺医療機関とともにこの訓練を行っています.


常に「想定外」が起こりえる災害対策に終わりはありません.我々はより良い災害医療の構築を目指しています.

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